市長ブログ(令和7年)

清野市長
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 先日、豊島区すすきみみずく保存会の皆さまおよび豊島区高際区長が、秩父市を訪れてくださいました。お越しくださり、心から歓迎申し上げます。

 

 豊島区を代表する郷土玩具の一つである雑司が谷鬼子母神の「すすきみみずく」は、秩父産のすすきを材料として製作されています。お土産としていただいた品は、間近で見ると精巧で、秩父の自然が伝統文化の継承に果たす役割を改めて感じました。豊島区と秩父市は西武池袋線の起終点で結ばれており、昭和58年に姉妹都市提携を結んでいます。豊島区内にはすすきが自生する原っぱが少ないことから、この姉妹都市との交流を活用し、秩父市の自然資源を共有しています。

 

 今年度も、すすき刈りの際に再度秩父市を訪問される予定です。すすきみみずくは江戸時代から伝わる郷土玩具で、すすきの穂を約20本束ねて作り、笹にぶら下げて飾るのが特徴です。「木兎になってぶらぶら枯尾花」など、川柳にもうたわれています。また、貧しい孝行娘が母親の病気快癒の願掛けに毎夜お参りしたところ、鬼子母神が現れお告げに従って作って売り出したのが評判となり、幸せになったという逸話も語り継がれています。

 

 私たち秩父市としても、地域資源と伝統文化の連携を一層深め、今後も相互の交流・連携を推進してまいります。豊島区の皆さま、保存会の皆さまの温かいご協力に改めて感謝申し上げるとともに、今後も交流を深めてまいります。

すすきみみずく

2025年9月9日

2025年9月9日 秩父市総合防災訓練

 8月31日(日)に、秩父市総合防災訓練を実施しました。私は、日野田町会、野坂町会、近戸町会の訓練に伺い、避難誘導訓練や初期消火訓練、救護訓練などを視察しました。町会・地域の皆さまのご協力のもと、消防団・関係団体の皆さまと一堂に会して訓練を実施できたことに、心より感謝申し上げます。

 総合防災訓練は、災害発生時に地域と行政が一体となって迅速かつ的確に対応できるかを現場で検証する機会として、極めて重要だと考えます。避難・初期消火・救護・情報伝達など、平常時には見えにくい課題を共有し、改善へとつなげる大切な機会です。今回の訓練で得られた知見は、今後の地域の備えに反映してまいります。

 当日は暑さが厳しい中、多くの方々がご参加くださいました。町会の皆さまの連携力や秩父地域の「助け合い」の精神を改めて実感しました。現場を指導・支援してくださった各機関・団体の皆さまにも深く感謝申し上げます。訓練の中で実際に避難所の設営や応急手当の実習に取り組む皆さまの姿は、誠に頼もしく心強く感じました。

防災訓練

 今日の経験を今後の施策へ生かすべく、今回の訓練で確認された課題を整理し、より実効的な対策を進めてまいります。地域の皆さまにも、日頃からの備え(タイムラインの作成、連絡方法の確認など)を継続していただければ幸いです。暑さ対策も含め、日常からの備えが命を守ることにつながります。

 改めてご参加・ご協力に感謝いたします。暑さの厳しい折、どうぞ体調にご留意ください。今後とも、皆さまと力を合わせて安全・安心なまちづくりを進めてまいります。

2025年9月9日

市長メッセージ

 毎月、月初めに市長メッセージを放送しています。組織に語りかけるコミュニケーション手段を通じて、組織全体に価値観や理念を共有し、政策の方向性を提示したり、地域への関心を高めたり、組織文化の形成を図ったりすることを目的に、私自身の言葉で職員の皆さんへ呼びかけています。私たちの取り組みが市民の皆さまにも確実に届くよう、今月も一歩ずつ着実に進めてまいります。

 

 いま私たちを取り巻く社会は、先を見通すことが非常に難しい時代です。経済の変化、人口減少、技術の進歩、災害リスクの増大――こうした要素は予測どおりには進まず、時に想定外のかたちで私たちに影響を及ぼします。そこで必要になるのは「変化する力」です。ダーウィンの言葉を借りれば、生き残るのは「強いもの」でも「賢いもの」でもなく、変化し続けたものです。私たち市役所も、変化を恐れるのではなく、変化をつくり出す存在にならなければなりません。

 

 市役所内部の業務については、そろそろ令和8年度の準備が始まります。年度の計画や事業を考えるとき、それは単なるルーティンではなく、新しい時代の秩父を形づくる大きな機会です。これまでの延長線上にとどまるのではなく、市民の皆さまへ新しい価値を届けるために、私たち秩父市役所が先んじて変化を実践していかなければなりません。「Be the change――変化は自らが始めるもの」という精神を胸に、まずは私たち自身が一歩を踏み出します。それが市民の皆さまに勇気と希望を与え、秩父の未来を前に進める原動力になります。

市長メッセージ

 私も市長として、皆さんと共に先頭に立ち、挑戦を重ねていきます。変化を恐れず、柔軟に挑戦し続ける勇気こそが、秩父の未来を切り拓くと信じています。ともに変化し、ともに未来をつくっていきましょう。市民の皆さまの信頼を得られる行政の実現を目指し、私たちは日々挑戦を続けます。今月も“Be the change”の精神を胸に、前向きに動き続けてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

 

これまでの市長メッセージ

2025年9月3日

タウンミーティング

 8月30日(土)に、「シニアライフ支援」のテーマで第4回市長タウンミーティングを開催しました。猛暑の中にもかわらず、50名を超える方々にご参加いただき、本当にありがとうございました。

 

 まず、皆さんからいただいたご意見や感想はアンケートですべて拝見し、一つひとつ丁寧に確認しています。市長である私や担当職員が直接説明することで、市政の考え方や現状、取り組みをわかりやすくお伝えできたこと、また参加者同士で率直に意見交換する機会を持てたことを好評の声としていただきました。こうした場は、市政の透明性や説明責任を高め、市民の皆さんの信頼につながると考えています。

 

 当日の主なやり取りをいくつかご紹介します。「将来、施設に入所できるか心配です。施設の数、充足率、待機者数など動向を知りたいです。また、免許を返納した場合、公共交通機関を利用することになるが、バスや電車はバス停や最寄り駅まで行くのはハードルが高い。買い物は配達サービスで代理ができるが、病院に行くためには公共交通で大丈夫なのでしょうか。」といった声がありました。

 私からは、「施設入所までお待たせすることがございますが、施設の数や定員、将来推計人口に対して、施設は足りる見通しです。公共交通に関しては、運転免許を返納した方へ鉄道・バス・タクシーの利用券6,000円分を配布していますが、これが一生に一度だけでは足りないと認識しております。お住まいの地区や地域ごとに事情が異なるため、タクシー事業者とも連携し、新たな対応策を検討していきたいです。」とお答えしました。

 シニアの就労について「年金だけでは生活できない人が多いが、秩父にはシニアが働ける場所がほとんどないです。どのように考えていますか。」とのご意見には、まずはシルバー人材センターの活用をお願いする一方で、「シニア世代が働きやすい環境づくりは社会全体の課題でもあり、自治体としてできる支援を進めていきたいと考えています。」とお答えしました。ご要望はできるところから着手していきます。

 

 参加者のアンケートでは「時間が足りない」との声が多く、もっと話したかったという前向きな意見や、「今回分かったことを周りの人と共有したい」という声もいただきました。秩父地域は情報を共有し合う意欲が高いのが特徴で、これはとてもポジティブだと感じています。

 一方で、「市職員の説明が分かりにくい」というご指摘もありました。制度や支援メニューが細分化・専門化しているため、平易に伝える工夫が必要だと感じています。職員の説明力向上は庁内研修などで強化していくとともに、受け手目線での整理・要約に努めたいと思います。

 また、「包括支援センターの総合窓口を知らなかったが、利用したい」という声もあり、需要はあるものの、情報伝達が十分でないことを実感しました。

市長タウンミーティング

 皆さんの声は、次の一手を打つための大事な合図です。情報が必要な方に確実に届き、誰もが安心して暮らせる支援体制を目指して、今回の結果を踏まえて速やかに動いていきます。職員の説明力向上、相談窓口の周知、市長タウンミーティングの改善を通じて、皆さんと一緒に考えながら、よりやさしく分かりやすい市政をつくっていきます。皆さんのご意見・ご提案・ご協力があってこそ実現できます。今後ともぜひ力を貸してください。暑い中来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。これからもっと分かりやすく、寄り添う秩父市役所に変えていきます。

 

 次回、第5回市長タウンミーティングは、9月27日(土)13時30分から15時まで、荒川農村環境改善センター1階多目的ホールで開催します。テーマは「芸術文化振興」です。みなさんと意見交換できるのを楽しみにしています。参加費は無料、申し込みも不要ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

2025年9月2日

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